実は、自閉症児ひいが初めてピアノを習ったのが、幼稚園年少の2学期で、4歳になったばかりの時。
当時のひいの発達状態はと言うと、
- 言える言葉が10個あるかどうか(動物の名前は一つも言えませんでした)
- 簡単な指示さえもほとんど通らない
- まだお箸が使えない(エジソン箸も使えない)
- 着替えがほとんどできない
- トイトレがほとんど上手く行かない
- 多動性が強く落ち着きがない(自宅から脱走することも!)
と言う感じでした・・・
ただ、幼稚園の先生のピアノの真似事をよくしていたので、ピアノを始めることにしたんです。
家庭教師の先生に自宅に来てもらって習っていたのが、年少の2学期~年中の1学期まででした。
年中の1学期に小学校の就学相談を受けてから、焦りを感じて自立面のトレーニングに専念することに・・・暫くブランクが・・・
指が5本使えるようになったのは年長の時!
幼稚園で鍵盤ハーモニカで「きらきら星」ができるようになって、ピアノでもできるように・・・
実は、ひいは年長になっても会話もできない状況・・・それでも弾けるんだと驚きました。(偏見的ですみません)
ちなみに、ひいが練習に使っているピアノは、KORGのお手頃品の電子ピアノです。
ピアノの先生が言っていたおススメ品より、鍵盤の数が若干多くて安かったので、迷わず購入しちゃいました。
せっかく買ったピアノで、私はちょっと抵抗があったのですが、カンニングシールも有効活用しています。
幼稚園(小学校)で使う鍵盤ハーモニカにも、先生に許可を貰ってド・レ・ミのシールを貼りました。
障害特性に合わせた指導方法はコレ!!
ピアノの先生が選んでくれたこの本をヒントに、練習を進めています。
- 低いド~高いドまでを色や目印で表す(「ひい語」を決める)
- 使う楽譜を全て「ひい語」に翻訳する(場合によっては拡大コピー)
- 5本指の使い方を根気強く教える(簡単な曲にチャレンジ)
※「ひい語」と言うのは、自閉症児ひいに分かる言葉のことです。
遠藤蓉子さんの本でやった音符を使った絵描き歌、音符の色塗りが物凄く役に立っています。
普通の楽譜だと音の解読に苦労していますが、音符の●の部分が2㎝くらいになるように拡大コピーするとド~ソまで読めます(^^)
ただ・・・「楽譜を見ながら演奏」と言うのも無理で、簡単な曲さえもクリアするために楽譜を覚える必要ありで、大変な道のりです。
曲に関しては、遠藤蓉子さんのこの本を使っています。
身近な曲も簡単な楽譜になっているので、ひい的には取り組みやすい感じです。
もちろん、上手くなるとかプロになるとかは、ほとんど期待していません。
教室に習いに行くのは難しく、私が勉強して教えるスタンスなので、「ちょっとできればイイや!」くらい低めの目標です。
ひとまず小学校の音楽の授業に付いていけるレベルを、目指しています。
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